
1994年、ネッシー騒ぎは1枚の写真から
「BBC HISTORY MAGAZINE(2025年3月20日号)」を読んでいたら、ネス湖のネッシーについての興味深い話を見つけました。1934年、スコットランドのネス湖で婦人科医のロバート・ケネス・ウィルソンさんが撮影した写真が『デイリー・メール』誌に掲載されて、世界中が大騒ぎになったのです。写真には恐竜のような未知の生物の首が水から出ていて、「現代にも恐竜がいるのかもしれない」とみんながワクワクしました。
でも実はこれ、嘘だったのです。1994年、「お義父さんの復讐のために作ったおもちゃの潜水艦に木の首をつけただけの偽物だった」と、義理の息子のクリスチャン・スパーリングさんが告白しました。60年間も夢を見させてくれたなんて、ちょっとすごい話ですよね。
「ドラえもん」にも登場するネッシー
そういえば、私の大好きな「ドラえもん」にもネッシーが登場します。大長編ドラえもん『のび太の恐竜』は有名ですが、原作でもアニメ版でも、ネッシーが登場するエピソードがあります。恐竜もたくさん出てきますね。
藤子・F・不二雄先生は、「SF(少し不思議)」でお馴染みですが、不思議で夢のある話が大好きだったのだろうなと感じます。だから私も漫画に夢中になれたのでしょうね。ネッシーの話を読んで、心がワクワクしたのを今でも覚えています。
聖コルンバの「ネス湖の怪物伝説」
ネス湖の怪物は、1934年の写真が最初ではないのです。実は565年、聖コルンバという修道院長がネス川で水の怪物に遭遇した記録が残っています。
その話によると、ピクト人たちが怪物に襲われた仲間を埋葬しているところに聖コルンバが通りかかり、奇跡によって死者を生き返らせたそうです。その後、信徒のルグネに小舟を取りに行かせたら、すぐさま怪物がルグネを襲ってきたのです。そこで、聖コルンバが十字を切って「立ち去れ!」と叫んだら、怪物が湖の奥に逃げてしまった……とされています。
この伝説は、スコットランドにキリスト教を広めた聖コルンバの活躍の一部で、映画『ハイランダー』などにも影響を与えているようですよ。
1993年に何があった?
記事には1993年に「ドラゴンのような動物の目撃情報」が増えたと書いてありましたが、調べてみてもはっきりした証拠は見つかりませんでした。
ただ、ネス湖のような湖は霧が発生しやすいでしょうし、見間違いや思い込みもあったのではないでしょうか。昔の日本で「ツチノコ」ブームがあったように、人々がちょっとした影を怪物だと思い込んだ可能性もあります。
ネッシーがくれた夢
ネッシーはおもちゃの模型から始まった嘘でした。でも、小説や漫画、映画、オカルト好きの人たちに大きな影響を与えたのは確かです。私が「ドラえもん」でワクワクしたように、世界中の人がこの伝説に夢を見てきました。
今でもネス湖に行けば観光客で賑わっているようですし、日本だと池田湖(鹿児島県)の「イッシー」のような似た話もあります。一枚の写真からこんなに広がるなんて、ネッシーはやっぱり「伝説」そのものだなと感じます。